一人会社の倒産と自己破産 弁護士選びは慎重に

自己破産、会社倒産をするにあたって、弁護士選びは医者選びと同じで、契約する前に、とにかくよーく考えて決めるべきです。

途中で変更するリスクが大きいので、ある意味医者選びより慎重さが必要だと思います。

弁護士とは、破産をするかしないかを決めるところから、申し立て、免責決定まで結構長い期間のお付き合いになります。

破産手続きにかかる期間や、費用、精神的なストレスなど、少しでも軽減するため、後で後悔しないようにするために、弁護士選びはとても重要なポイントといえます。

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地理的に近いエリアで弁護士事務所を選ぶ

相談、契約、手続きなど、破産手続きが終わるまでには、何度か弁護士事務所に足を運ぶことになります。

時間的にも費用的にも、できるだけ近場の弁護士事務所で、よりベターなところを探すことが望ましいです。

自家用車がローンの途中の場合は、破産手続きの初期段階で引き上げられてしまう可能性があります。

家族の車を使えるのであれば良いのですが、そうでない場合はタクシーや公共の交通手段を使わなければならなくなります。

そんなときに、遠くの弁護士事務所では交通費も時間もかかってしまいます。

できるだけ行きやすい場所にある弁護士事務所が良いでしょう。

自己破産を得意分野としている弁護士事務所を選ぶ

弁護士事務所のホームページで取り扱っている案件などを見て、債務整理に慣れている弁護士事務所を選びましょう。

弁護士が扱う案件は多岐にわたっていて、当然ですが得意分野があります。

的確なアドバイスや、スムーズな準備や手続きなどを期待するには、債務整理に慣れている弁護士を選ぶべきです。

こちらから問い合わせるまでも無く、予想される問題点や諸準備をそつなく指導、解決してくれるのは、普段からこの分野の案件を取り扱っている弁護士でなければできないと思います。

ネットで地域と「自己破産」などのキーワードで検索すれば、いくつもの弁護士事務所が表示されます。

また、下記のサイトでも「弁護士検索」ページが用意されていますので、参考にしてください。

「弁護士ドットコム」

このサイトは、弁護士に無料で質問ができるサイトです。

自己破産や会社倒産の情報もたくさんありますので、とても参考になります。

私もこのサイトには大変お世話になりました。

ついでにもうひとつ参考になるサイトをご紹介します。

「教えて!債務整理」

このサイトは、弁護士などの専門家が運営しているのではありませんが、内容的にはかなり細かく正確で、非常に良くできた役に立つサイトです。

もちろん、私も何度も使わせていただきました。

内容的にはほとんど問題はありませんが、プロが書かれているわけではないので最終的には弁護士に確認した方が良いのですが、弁護士事務所のサイトなどより詳しい情報が得られるサイトです。

弁護士事務所の規模もチェックしましょう

テレビでCMを流しているような、大手の事務所である必要はありません。

広告費が弁護士費用に上乗せされていることを考えると、避けた方が良いかもしれません。

しかし、あまり小さすぎる事務所には問題点があります。

弁護士及び事務員の数

ホームページでは事務員や助手の人数までは記載されていませんが、所属弁護士を紹介しているところが多いので、弁護士の人数はある程度確認できます。

取り扱いの案件が、自分のケースのピッタリで債務整理を専門にしているような事務所あれば、弁護士がひとりの事務所でも、依頼するメリットがあるかもしれません。

でも、小規模でしかも実績と人気があるようなところは、業務が多忙で、なかなか弁護士に連絡が取れなかったり、質問の回答に時間がかかったりします

できれば、2~3人以上の弁護士がいて、事務方も同じくらいいるような事務所が、いろいろとストレスがたまり難いのではないかと思います。

私の依頼した事務所(知人の紹介でした)は、弁護士、助手、事務員が各1名の事務所で、弁護士先生は良い方なのですが、とにかく忙しく、なかなかコンタクトが取れないことがあります。

慣れてくれば、早めにメールで質問するなど対策ができますが、依頼をした当初は結構ストレスが溜まりました。

ホームページだけで判断するのは難しいかもしれませんが、無料相談で実際に事務所に行って様子を確認するのも良いでしょう。

無料相談を受けてみましょう

最近の弁護士事務所では、初回の相談は無料で受けてくれるところが増えてきました。

ホームページを見れば、無料相談をやっているかどうか確認できます。

実際に依頼してから、弁護士を替えることは、手続き面でも費用的にもリスクが大きく、あまり得策ではありません。

なので、無料相談を利用して、事務所の状況、スキル、費用、人間性(重要です!)などを実際に会って確認すると良いでしょう。

無料相談を受けるだけでも、精神的に救われることも多いはずです。

また、無料相談の段階なら、「やはりもう少しがんばってみる」とか「臨時収入があった」など適当に言い訳して、本契約を断ることはそれほど難しくないと思います。

相談する弁護士事務所の選び方

まず、依頼するなら無料相談を行うくらいの余裕がある事務所が良いと思いますので、無料相談を受け付けていない事務所については、特別に依頼する根拠がある場合以外はスルーして良いと思います。

次に費用についてですが、弁護士事務所によっては、一般的な費用について明記しているところも結構あります。

破産の状況によって異なりますが、おおよその相場感はネットでも調べられます。

その上で、どう見ても高そうな事務所は避けておきましょう。

無料相談のチェックポイント

せっかく相談するのですから、有意義なものにするために、自身の状況を詳しく説明できるようにしておきましょう。

少なくとも負債の金額や借入先(会社、個人ともに)については、具体的なデータをリストアップして相談に臨みたいものです。

会社であれば売掛金や買掛金の金額や入金見込み、個人であれば預貯金額や収入、不動産などの資産状況も、質問されたら答えられるように把握しておきましょう。

可能であれば、直近の決算書も持参するようにしましょう。

その上で、無料相談では下記のようなポイントでチェックしましょう。

icon-check-square-o 費用を明確に提示してくれる

icon-check-square-o おおよそのスケジュールを示してくれる

icon-check-square-o 状況によって破産以外の方法にも触れてくれる

icon-check-square-o 気軽に質問できる雰囲気があり、説明や指示が素人にもわかりやすい

icon-check-square-o こちらの不安を軽減してくれるような気遣いがある

破産手続きは、ほとんどの人にとっては初めての経験です。

解らないこと、不安なことがたくさん出てきます。

そんな状況なのに、上から目線で突き放すような姿勢の弁護士には、絶対に依頼するべきではありません。

ただでさえストレスが多い破産手続きなのに、見方であるはずの弁護士がストレスの原因になるような状況は絶対に避けたいところです。

できるだけスムーズに、費用はもちろん、精神的、物理的負担を抑えた対応を心がけてくれる、信頼できる弁護士を探したいところです。

しかし、そうは言っても弁護士も人の子です。

過大すぎる期待は、かえって弁護士選びの障害になる可能性があります。

相談で不快な感じがするのは論外ですが、ある程度の妥協も必要です。

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